愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部

45周年記念式典 記念講演会











20220206 Hirosige Mikamo





愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部

45周年記念式典 記念講演会

 

                      岡崎班 小松尚孝(41回生)

 

令和426()1330分より名古屋駅前ミッドランドスクエア5階ミッドランドホールにて、愛知学院大学歯学部同窓会 愛知県支部 45周年記念式典ならびに記念講演会が開催されました。

新型コロナウイルス感染症拡大のため、支部の事業も中止や延期が続いていましたが、本年度は45周年記念講演会と重なり、椙村豊彦支部長の強い意向もあり、愛知県新型コロナ感染拡大予防指針の指標に従い、作成いたしました支部集会指針を遵守し、感染対策に十分留意したハイブリッド形式で開催されました。

 当日は、寒波襲来のため雪が降る中、愛知県歯科医師会 内堀典保会長にご来場頂き、Web上に引田弘道愛知学院学長、後藤滋巳歯学部学長、池山正仁同窓会会長をはじめとした御来賓の方々を含め約250名にご参加頂きました。

45周年記念式典は竹内専務の司会により、大見享平副支部長の開会の辞に引き続き椙村豊彦支部長が挨拶されました。来賓挨拶では愛知学院学長の引田弘道先生、名古屋市議会議員の岡本善博先生、愛知県歯科医師会 内堀典保会長、後藤滋巳歯学部長、池山正仁同窓会会長、愛知県日本大学歯学部松戸歯学部同窓会会長 竹内伸彦先生よりそれぞれお言葉を頂戴しました。支部特別功労者表彰では、前支部長である阪上隆則先生が代表で表彰されました。

 中休憩をはさみ、45周年記念講演会が始まりました。講師は新型コロナウイルス感染症がまん延してからテレビ等で多々拝見する愛知医科大学 大学院医学研究科 臨床感染症学 教授の三鴨廣繁先生に「COVID19の病態・診断・治療・感染対策」と題して御講演頂きました。

新型コロナウイルスが中国の武漢で発生したとされる由来、新型コロナウイルスの感染機序(TMPRESS 2と呼ばれる酵素が、ウイルスのスパイク蛋白質を活性化し、ACEⅡ受容体を介して細胞内に侵入する)について詳しく解説して頂き、新興感染症が発生すると、正体不明の感染症のため、診断や確立した治療法が無く、人々の生活変化や心理変化が変わり易いとのことでした。新型コロナウイルス感染の性差は、男性ホルモンにTMPRESS 2が活性化されやすいため、男性に多いことや、小児などの若年者は感染しにくいが、一旦感染すると多量のウイルスを排出することもお話しされていました。基礎疾患の中で心疾患、糖尿病、呼吸器疾患、高血圧、癌疾患が特に死亡率との関係性が認められ、その中でも心疾患が他の基礎疾患に比べ、著明な死亡率を認めるとのことです。また、糖尿病を基礎疾患で持つ場合、糖尿病のコントロールが不良であると重症化率が上昇することも述べられ、新型コロナウイルスのまん延により、受診控えが進むとコントロール不良が増えるため、疾病管理が悪化するのが最も悪いことであるとお話しされていました。三鴨教授は歯科医師による口腔ケアは非常に有効であり、重症化予防に一役買っているとも仰って頂けました。新型コロナウイルスに感染した場合に見られる、肺外症状(血栓塞栓性合併症、心疾患、内分泌障害、皮膚科的合併症、神経学的合併症、急性腎症、肝障害、胃腸障害)の血栓が出来るメカニズム、DICが発生し易くなること、心筋細胞が破壊される機序についても解説されていました。現在(令和426日時点)において爆発的に増加しているオミクロン株についてもご説明があり、マスコミや噂話が言うように軽症で済むとは限らず、常に危機管理意識を持って頂きたいと強く警鐘を鳴らされて講演が終わりました。

 講演後、椙村支部長より感謝状が贈呈され、森川副支部長の閉会の辞で終了致しました。

 最後にご参加いただきましたご来賓の先生方、会員とその関係者の方々に感謝申し上げます。今後も会員先生方に有益な事業を企画していきたいと思います。